SharePoint 2013 SharePoint Designer でリボン内にメニュー作成 – ワークフロー起動

今日はクリスマスイブですね。あんまり大人は関係ありませんが。さて、今日は SPD ネタをひとつご紹介します。

SharePoint Designer 2013 を利用してできることの一つに、カスタム アクション作成機能があります。この機能を利用すると、リストやライブラリのリボン内に、独自コマンドメニューを追加できます。

ボタンのアイコン画像も自分で用意したものを利用できるので、簡易な設定でリボン内にメニュー追加ができますが、問題はクリックしたときに何をさせられるか?ですよね。

ソリューション開発や SharePoint 用アプリ開発を行ってカスタム アクション開発を行った場合には、クリック時の動作は、プログラミングでいかように開発できますが、SharePoint Designer 2013 で作成する場合にはそうはいきません。SharePoint Designer 2013 でカスタム アクション作成時に、設定できるのは以下3種類です。

フォームへの移動
   指定したリスト・ライブラリのフォーム (新規入力画面や編集画面、表示画面) を起動する。
   正直そんなに利用する機会はないかと思います。リストA 内のデータを操作している際に、リストA 内の各フォーム  は既定で用意されているリボン内メニューから開けますし。リストA内のデータを操作している際に、他のリストB のフォームを開きたいといったことはよくあるシナリオとしてさほどイメージできないので。

・ ワークフローの開始
 
手動開始で関連付けられた ワークフローの開始ボタンを作成できます。
  ワークフロー機能を利用して簡易な処理を組み込む場合にはとっても便利です。

・ URL への移動
  指定した URL を開けます。リスト内のデータを操作している際に、他の参考 URL を開いたり。。
  でしょうか。また JavaScript も OK。

今日は SharePoint Designer 2013 を利用して、手動開始ワークフロー用のボタンを作成する内容をご紹介します。もちろん SharePoint Server、SharePoint Online 両方で利用いただけます。

そもそも手動開始ワークフローの場合、既定では次のような操作でワークフローを開始できます。
WFCA_1

① まず、ワークフローを開始させたいリスト アイテムを選択し、
リボン内の [ファイル] タブ – [ワークフロー] をクリックし、
からの、そのリスト/ライブラリに関連ついているワークフロー一覧が表示されるので、
     開始したいワークフロー名をクリック

なかなかの操作ステップです。

SharePoint Designer でメニューを作成した場合がこちら。
WFCA_2

  ① まず、ワークフローを開始したいリスト アイテムを選択し、
  ②
リボンから作成したボタンをクリック  以上!

と、操作ステップを簡略化でき、「ワークフロー」 といった難しい用語を意識せず、ワークフローによって組み込んだ機能を操作してもらえます。

<設定方法>

  •   16*16、32*32 のアイコン画像を用意し、サイト内にアップロードしておく。
         ([サイトのリソースファイル] ライブラリ等任意のライブラリにアップロード)
  • 手動起動でワークフローが関連付け設定がされているリスト・ライブラリでのみ設定可能。
  1. SharePoint Designer 2013 で対象のサイトを開きます。
  2. [サイト オブジェクト] より [リストとライブラリ] をクリックします。
  3. リストとライブラリの一覧が表示されます。対象のリストもしくはライブラリをクリックします。
  4. リボンより、[ユーザー設定のアクション] – [リボンの表示] をクリックします。
  5. [ユーザー設定のアクションの作成] ダイアログ ボックスが表示されます。次の設定を行い [OK] をクリックします。
  6.          ● 名前:任意のメニュー名
             ●
    アクションの種類:[ワークフローの開始] を選択し、
                                        リストまたはライブラリに関連付けられている手動開始のワークフローを選択
             ●
    ボタンイメージのURL:メニューに表示したい画像ファイルのパスを指定

            WFCA_3

以上、奥田でした。 明日も SPD メニュー作成 Tips 投稿します うさぎ

SharePoint 2013 Preview ワークフローのセットアップ メモ

  前回にひきつづき、SharePoint 2013 Preview のセットアップ メモ シリーズです。
 
SharePoint Server 2013 Preview ではワークフロー機能もかなり変更されてます。また SharePoint Designer ではワークフロー作成時に Loop や Stage が利用できるようです!

  特に Windows Azure Workflow を利用するようアーキテクチャ自体が変わっているので、SharePoint 2013 ワークフロー機能を利用するためには、その設定が必要です。設定を行わないと SharePoint 2010 ワークフロー機能しか利用できません。詳細は下記 URL が参考になりますが、現在日本語化はされていませんので、簡単にセットアップメモを書いておきたいと思います。
   
[参考] TechNet 「How to: Set up and configure SharePoint 2013 workflows」   
              http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj163276(v=office.15).aspx

  ※  ちなみに設定を行わない状態では、SPD でワークフローを作成する際にも、
       [SharePoint 2010 ワークフロー] しか選択できません。
       spd20131

<設定手順>

  1. SharePoint 全サーバーに Windows Azure Workflow をインストール
     
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=252092

  2. インストール終了後、Windows Azure Workflow 構成ウィザードが開くので、次のように設定を行います。
      ●
[新規ファームを作成] [既定の設定を使用] を選択
      ●
新しいファーム構成画面で、データベースサーバー名とサービスアカウント、証明書生成キーを入力
           ・ TechNet 記事には書いてませんが、データベースサーバー名、サービス アカウントは FQDN で指定しないと、
             構成がエラーになります。
             またサービスアカウントには、SQL Server の sysadmin とローカル Administrator が必要です。

           ・ 検証環境ですので HTTP を利用したい場合は、
              [このコンピューターの HTTP による Workflow 管理を許可する] をチェック。

      ● 内容を確認し、[適用] をクリック。次の画面が表示されてら構成完了
          waw
       

  3. SharePoint ファームと Windows Azure Workflow ファームの関連付け設定を行います。
     
SharePoint 管理シェルを管理者実行し、次を実行

        Register-SPWorkflowService –SPSite "http://svsp" –WorkflowHostUri       
        "http://svsp.example.com:12291" –AllowOAuthHttp

設定が無事完了したかどうかは、SPD でワークフローを作成する際のメニューで確認できるかと思います。

 spd20132

spd20133

奥田理恵 うさぎ

Nintex® Workflow 2007 トレーニングはじめます

米国で高いシェアを誇り、日本国内では株式会社リアルコム様が国内販売代理店となっている Nintex Workflow 2007 のハンズオン トレーニング コースを開催することになりました。リアルコム様のご協力のもと、クリエ・イルミネートの研修センターで実際に Nintex Workflow 2007 を使ったハンズオン コースで早期のスキル習得が可能になりました。

Nintex Workflow 2007 は SharePoint Server 上で動く AJAX ベースのワークフロー デザイナーで、その操作を Web ブラウザー上で行うことができます。

1

・ブラウザー上で使う AJAX ベースのワークフロー デザイナー
・ドラッグ&ドロップで、コード記述なしにワークフローの作成・修正が可能
・SharePoint 標準ワークフロー エンジンを利用し、別途専用サーバーの導入・構築不要
・様々なアクティビティを組み合わせ、多彩なワークフローを実現
・並列実行、ループ、状態遷移、条件分岐から、文字列生成、数値計算などの処理も可能
・データ連携やユーザー属性取得など既存の社内 IT インフラとのシステム連携を実現

SharePoint に精通しているクリエ・イルミネートが、標準ワークフロー、SharePoint Designer による開発、Visual Studio によるワークフロー開発のトレーニング実績をもとにして、Nintex Workflow 2007 のポイントを紹介、ハンズオン トレーニングを行います。

ワークフロー開発ツールとしてできることのイメージは以下のような位置づけになるでしょう。

標準ワークフロー < SharePoint Designer < Nintex < Visual Studio 開発

Nintex を導入予定のお客様、導入済みのお客様のみならず、ご検討されているお客様にも SharePoint ワークフローを知る上で有意義なトレーニングとなることでしょう。

CI90-H Nintex Workflow 2007 トレーニング
コース概要:http://www.crie-illuminate.jp/Training/CourseList/CI90-H.aspx
コース日数:1日(午前10時~午後5時)
前提条件:特にありませんが、SharePoint を触ったことがある方が望ましい
受講料:63,000円(税込)
場所:株式会社クリエ・イルミネート神谷町研修センター

現在予定されている日程は以下になります。

・2010年5月31日(月)午前10時~午後5時
・2010年7月28日(水)午前10時~午後5時

お申込みは上述「コース概要」リンクのページ上の該当する日程の「お申込み画面」から可能になります。

なお、製品の詳細、価格等については、日本販売代理店である株式会社リアルコム様にお問い合わせいただきますようお願いいたします。

*Nintex, Workflow 2007 は米国の Nintex USA LLC の登録商標および商標です。

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SharePoint 2010 ワークフロー カスタム アクション

こんにちは、奥田です。

先日 3/26 SharePoint 2010 Tech Forum 第3回 で 「SharePoint Server 2010 におけるワークフロー構築のすべて」のセッションを担当させていただきました。(参加いただいたみなさん、ありがとうございました)

SharePoint Server  2010 でのワークフロー機能強化点や新機能をお伝えさせていただきましたが、その中で時間的に余裕がなく、、、解説のみでデモをお見せできなかったカスタムアクションのサンドボックス展開についてご紹介させていただきたいと思います。

 

    SharePoint Designer 2010 ワークフローカスタム アクションのサンドボックス展開

 SharePoint Designer 2010 ではワークフローデザイナーがかなり機能強化しており、いろいろと新機能があります。SharePoint Designer でワークフローを定義する際に使えるアクションも増えていますが、Visual Studio で作成したカスタム アクションを SPD でのワークフローアクションとして展開することも可能です。(これは 2007 においても可能です)

2010 での新機能はカスタム アクションをサンドボックス ソリューションとして展開できる点です。SharePoint 2010 では開発したソリューションをサーバー ファーム管理者によってではなく、サンドボックス ソリューションとしてサイトコレクション単位で展開ができるようになっています。(もちろん IIS リセットやアプリケーションプールリサイクルもいりません)

こちらのデモが時間がなくなってしまいお見せできず、ソースコードをブログで紹介させていただこうかと思ったのですが、松崎さんのブログに既出でとても詳しく紹介されています。ぜひこちらを参考にしてくださいませ。

http://blogs.msdn.com/tsmatsuz/archive/2010/03/16/sharepoint-2010-custom-workflow-action-sandboxed-user-code-deployment.aspx